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クローズアップ 「菊池葬儀社」委託散骨乗船レポート

桜も終わりが近づき、だんだんと暖かくなってきている4月のはじめ、横浜市鶴見区にある菊池葬儀社が執りおこなう委託散骨に同乗させていただきました。船で沖合に出て散骨をするという事のむずかしさ、散骨・海洋葬に取り組む姿勢が伝わってきた取材でした。

船の維持、メンテナンスには多くの費用と時間が必要

出航前に散骨・海洋葬担当者の菊池部長と事前の打ち合わせをしました。テーブルの上には粉骨されて袋に入った故人の遺骨ときれいな花かごがあります。「委託散骨といっても故人を大切に思う遺族の気持ちは変わらない、だから散骨・海洋葬を施行する私たちの姿勢も個別散骨と変わらない。」「船(自社艇)の維持、メンテナンスには多額の費用と時間がかかる。その代りチャーターと違い、ある一定の施行件数があれば比較的費用を抑えた散骨・海洋葬ができる。またキャンセルや時間変更にも柔軟に対応できるので、安心して利用していただける。」という説明がありました。

委託散骨は一柱でも出航する

今回は委託散骨なので、個別散骨で使用する発着場所からではなく、係留場所から直接の出航となりました。なかなか貴重な体験です。委託散骨は合同散骨と一緒におこない、それまでは業者にて遺骨を保管しておくという方法が多いようですが、そこは自社船舶の強みでしょうか。菊池葬儀社の委託散骨は一柱(1体)でも施行するそうです。今回も一柱の施行でしたが、スタッフ2名での出航です。燃料などの経費を考えると経営的には苦しいようですが、何よりもご遺族の希望をかなえたいという思いから、できる限り対応をしているそうです。

ちなみに個別散骨では横浜市神奈川区にある「ボート免許スクールUYフラッグ」から出航します。ご葬家が乗船する個別散骨・合同散骨では社内のスタッフ(船舶免許所有)ではなく、UYフラッグの講師に操船を依頼して、より安全に散骨・海洋葬を実施することを心がけているとのことです。(近くを通りかかったので船上から写真を1枚撮影しました。)

散骨・献花・旋回をおこなって帰港

散骨ポイントまで到着しました。通常ご葬家が乗船している時よりも船の速度を上げてここまで来たようで、船に乗り慣れていない私には立っていられない況でした。(これも委託散骨乗船取材ならではの貴重な経験でしょうか。)その状態でも操船、他船舶など海の状況を確認しながら立っているスタッフの方はやはりプロだなと感じました。船は速度を緩めて止まります。

スタッフの方が散骨・献花(オプション)をおこない、手を合わせます。 それまでエンジン音と海上を滑る音で騒がしかった船の中も、今は風の音だけ。ゆっくりと白く広がる故人のご遺骨を前に、私も心の中で手を合わせました。その後船は散骨場所を旋回して帰港します。短い時間の中にも故人を弔う姿がしっかりと見えたのは葬儀社がおこなう散骨式だからでしょうか。

終了後は散骨日時とポイント座標を記載した「散骨証明書」を発行

委託散骨終了後は散骨を実施した日時と散骨したポイント座標(緯度・経度情報)を記載した「散骨証明書」を作成、発行します。委託散骨は遺族が乗船しない散骨プランなので、依頼する施行会社が信用できない限り、大切な故人の遺骨を預けることはできないと思います。葬儀社の場合は葬儀から火葬 まで、遺族とのコミュニケーションが取れていて、その後の散骨についても安心して任せることができると思います。自社艇で散骨をおこなうのであればさらに安心感があるはずです。また、今回のご葬家は手元供養品も求められていて、写真の「虹珠」を購入されたようです。手元供養品の案内も葬儀からお付き合いのある葬儀社だからこそご希望に合ったものをお勧めすることができるのだと思います。


委託散骨後にも葬儀が入っていたようで、ゆっくりとお話を伺う時間があまりなかったのですが、取材の時間を作っていただいた菊池部長およびスタッフの方々に御礼申し上げます。委託散骨でも個別散骨でも故人を海に還すお手伝いをすることに変わりがない、という姿勢は、乗船できない遺族にとっては何よりも安心できることだろうと感じました。これからもご協力いただける散骨業者の施行にできる限り乗船して、レポートをしていきたいと思います。

ご協力いただいた散骨施行業者

菊池葬儀社
神奈川県横浜市鶴見区の菊池葬儀社。自社船施行、船舶免許取得者在籍、葬儀と散骨の完全自社施行ができる数少ない葬儀社です。
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