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クローズアップ 「メモリアルスタイル」合同・委託散骨乗船レポート

梅雨時の横浜、みなとみらいにある「ぷかりさん橋」へ。ここから海洋散骨に出発するのは2回目になります。東京・江東区にある供養専門会社、メモリアルスタイルが実施する合同散骨・委託散骨に同乗しました。新たな散骨体験に、サービスの本質についてあらためて考えさせられる取材になりました。

行き届いた事前連絡と当日のお迎え

取材の3日前、メモリアルスタイル担当者の菊田さんから会社にFAXが届きました。「合同散骨のご案内」という文書と乗船場案内図でした。「合同散骨のご案内」には集合時間、場所、乗船時の注意事項、出航中止の場合の対応など、細かな案内が記載されています。乗船されるご遺族あてに事前に郵送されているものを、私にもFAXしていただきました。初めて船に乗るご遺族にとっては非常に有難い対応だと思います。

当日はあいにくの雨模様でしたが、出発時刻には小止みになりました。桟橋の乗船口には「想いの時 株式会社メモリアルスタイル」と書かれたパネルスタンドが立っています。セレモニーへお迎えする気持ちが表れている演出です。スタッフの誘導でご遺族は乗船前、海と船をバックにパネルと一緒に記念撮影します。

委託散骨のお別れも広い船の中で

船内には合同散骨に乗船するご家族それぞれにテーブルが設けられていて、粉骨した遺骨、花かご、お茶とお菓子が用意されています。そして驚いたのは、散骨施行会社に散骨をお願いする委託(代行)散骨の遺骨もそれぞれのテーブルに並べられていたことです。スタッフの佐藤さんは「代行(委託)散骨をご利用のご遺族様も、ここにいらっしゃるという気持ちで席をご用意しています。」と話してくれました。当日は合同散骨で乗船のご遺族が2組、委託散骨の利用が3組という状況でしたが、船室が広くてゆとりのある船を手配しているからこそできる対応なのだと思いました。

委託散骨のお見送りに来ていたご遺族が2組、乗船するご遺族と同じように乗船口で写真を撮り、船の中に案内されます。船内で水溶性の紙に故人への手紙を書いて、最後のお別れをします。お別れを終えたご遺族は「よろしくお願いします」とスタッフに告げて、桟橋をあとにします。2組とも船内でのお別れをとても喜んでいました。

船はゆっくりと桟橋を出発する

船室内でスタッフからの挨拶、船内の設備案内と注意事項の説明があったあと、船はゆっくりと出発します。横幅のある船なので大きく揺れている感覚はなく、スピードもゆっくりです。船酔いしやすい方は2Fデッキで風にあたることができます。スタッフ2名で対応しているので、つねに全員に目を配っています。散骨ポイントまでの時間は少しかかるかもしれませんが、スピードを抑えて進む船は、乗船しているご遺族を散骨ポイントまでやさしく運んでくれているという気持ちになりました。

散骨式は白手袋をつけて

「ご遺骨を扱うときは、必ず白手袋をつけておこないます。」スタッフの皆さんが白い手袋をつけて散骨式の準備をしているのでその理由を質問したところ、このような答えをいただきました。故人の遺骨を大切に扱う姿は、ご遺族にとっても嬉しいに違いありません。合同散骨は1組ずつ後方のデッキで散骨式をおこないます。故人のお名前、生年月日、享年を読み上げて、散骨、献花、献酒をおこないます。ゆっくりと広がる花びらは何度見てもそのたびに違う表情を見せてくれます。

今回、合同散骨で乗船したご遺族はどちらも「海が好きだった故人のために」という理由で海洋散骨を選んだという事です。他の理由としては「横浜の海が好きで、この海から故郷の福岡の海までいって欲しい」「無宗教なのでお墓にこだわりたくない」というお話も伺いました。たしかに海洋散骨は宗教にとらわれずにおこなえる葬送です。

合同散骨が終了すると、次は委託散骨です。安定感のある船なので、式が終了したご遺族も船内でゆっくりとくつろいでいます。委託散骨はたくさんの写真を撮影しながらの散骨式でした。散骨、献花、献酒、ともに合同散骨とまったく同じにおこなわれます。非常に多くの写真を撮っていたことが印象的でした。きっと乗船していないご遺族にも散骨式の様子が伝わるはずです。またご遺族から預かった水溶性の紙に書いた故人への手紙も海に還します。紙いっぱいに思いが綴られた短冊を、ゆっくりとていねいに海へ流していきます。

最後までご遺族をケアして

散骨式を終えた船は汽笛を鳴らして旋回します。船が桟橋に到着するまでのあいだも、スタッフの方がご遺族に対して再度体調の確認などをしていたことが印象的でした。また乗船の記念品やパンフレットを持って帰っていくご遺族の姿を最後まで見送る姿にも想いがこもっているように感じました。委託散骨は希望があれば実施前または実施後に電話やメールで連絡をしているそうです。


何度か散骨施行に立ち会わせていただいていて、海洋散骨は大きく2つに分けることができるのではないかと思います。葬儀の延長上にある儀式的な散骨、故人を海に還す自然体の散骨。どちらも大切な考え方で、故人に合ったスタイルで送ることができればよいと思います。ただ、一番大切なのは「想いをかたちにする」ことであり、形式のみにこだわることはかえって形骸化して想いを失ってしまうのだと思います。

今回取材させていただいたメモリアルスタイルは「供養専門会社」という名前の通り、故人や遺族に対する想いがかたちになって、供養のお手伝いをしている会社でした。散骨を検討されている方には、ぜひ一度訪ねていただきたい会社です。

ご協力いただいた散骨施行業者

メモリアルスタイル
海洋散骨は粉骨のために大切なご遺骨をお預かりするところから始まる。残された方に寄り添い、想いに応える 「供養専門会社」ならではの海洋散骨を提供いたします。
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