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クローズアップ 「海洋自然葬の風」合同・委託散骨乗船レポート

ベタ塗りの雲の向こうから春の陽射しが柔らかく降り注ぐ3月のとある日、横浜大桟橋近くの「ピア象の鼻」より出発する合同散骨、委託散骨に乗船してきました。ゆとりのある大きさのクルーザーで東京湾を航行している時間に、乗船されたご遺族といろいろお話しすることができました。今回のクローズアップでは散骨の様子と一緒に、ご遺族のインタビューもレポートします。

合同散骨2柱、委託散骨4柱を散骨。外国人の方も。

当日散骨する件数は合計で6件。合同散骨には2名2組が乗船しました。委託散骨の遺骨の中には外国人の名前もあります。遺骨は水溶性の袋に入っていて、船が揺れても問題ないように滑り止めシートの上に置いてあります。出航前にスタッフの紹介とご遺族同士の自己紹介、船の設備の説明と船酔い防止などの注意点の説明がありました。

今回乗船したご遺族、1組はSさん(女性)を見送るご姉妹と甥御さん、もう1組はMさん(男性)を見送る息子さんと故人に大変お世話になっていたという知人の方が参加しました。故人が好きだった花で作られた花かごが赤と白、献酒もワインと日本酒で対照的です。Sさんの遺骨の横にご遺族が選んだミニ骨壺が置いてあります。手元供養をされるということです。お花とお酒、手元供養の有無など、2組の遺族だけでもすべてが違います。合同散骨というとチャーターより金額が安いので一般的にお花もお酒も散骨会社が同じものを用意する傾向なのですが、今回取材した「海洋自然葬の風」は、合同散骨でも遺族の希望をできるだけ取り入れているところが特長です。

はじめは散骨に反対でした

散骨ポイントに向かう船内でSさんのご遺族からお話を伺いました。

散骨を選ばれた理由をお聞かせください。
本人の強い希望です。入院中も散骨の話をしていました。本当は地中海での散骨を希望していたのですが。1人暮らしをしていた金沢八景の見える海が良いと思い今回お願いしました。

お花がとてもきれいですね。
おしゃれな人でバラが好きだったんです。本人は「東京オリンピックまで生きる」といっていて、まだまだ元気でいてくれると思っていたのですが。

散骨についてご遺族からの理解はありましたか? じつは私自身、本人の希望だということは分かっていたのですが散骨に反対でした。でも叔母が亡くなってから、遺品整理や役所の手続きなどで1ヶ月くらい時間がたったあと、やっぱり本人が希望する散骨で送ってあげたいと、考えが変わりました。

死後の時間経過とともに故人の供養について考えが変わったというお話ですが、遺品整理などであらためて故人の生活に触れて、向き合うことができたのではないかと思います。散骨をおこなった後、心の整理がついたという感想にも共感できました。

思う存分生きて、しあわせだったと思う

散骨のあと港へ戻る船内でMさんのご遺族からお話を伺いました。

散骨を選ばれた理由をお聞かせください。
本人の希望です。海の近くに住んでいて、海が大好きな人でした。死後は献体を希望していて、葬儀もおこないませんでしたが、学校の先生をしていたこともあり、何もしないというわけにはいかないので、あらためて散骨の報告とお別れ会を開催する予定です。

享年はおいくつですか?
89歳でした。周りに迷惑もかけましたが、本人は好きなように思う存分生きて亡くなったので、しあわせだったと思います。残された私たちは大変ですが・・・。人が好きで本当にいろいろな方と交流がある人でした。(いろいろお名前とエピソードを聞いて驚きました。)

風(今回の散骨会社)で散骨することを決めたきっかけは? インターネットで探しました。生前故人が依頼していた業者が高齢で仕事を辞めていて、ネットで検索して問い合わせたところ、担当者の対応が良かったので決めました。

故人は好き勝手ばかりして自分はいつも迷惑していた、といいながら散骨後に「遺志を叶えてあげられてほっとした。」と2人で遺影を抱えて散骨を終えた海を見つめる姿がとても印象的でした。

委託散骨を終えて象の鼻桟橋へ

合同散骨が終わると、委託散骨を行います。故人が乗船する散骨と同じように散骨、献花、献酒の内容は変わらず行います。ひとつだけ違うのは「写真」です。慎重にたくさん撮影しています。 合同散骨と委託散骨は一緒に行う散骨会社も多いのですが、事前にしっかりと遺族に確認を取って理解をしていただければ、スタッフ以外にお客様の目がある場所での散骨は遺族にとってもかえって良いのではないかと感じました。散骨ポイントの緯度経度を確認して、船はゆっくりと港に戻ります。


今回は合同散骨出席のご遺族からたくさんお話を伺うことができました。散骨をする遺族の複雑な心情、遺族に対する思いがとてもよく伝わってきました。合同散骨であっても遺族それぞれに事情があります。その想いにどれだけ応えているかは散骨施行会社によって大きく異なってくると思います。合同散骨を検討する際は費用だけでなく、どれだけ自分達の想いを叶えてくれるかを確認して業者を選ぶ方が良いと思いました。

ご協力いただいた散骨施行業者

海洋自然葬の風
1998年設立、老舗散骨専門業者です。抜群の実績で信頼を得ています。一期一会を大切に家族や親友を見送るように想いを込めて、ご遺族とともに海に祈ります。
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